第百四十二回「それでも出版社が「生き残る」としたら」

SURVIVE=生き残り

このブログは、一人の人間が”独力”で作家として生き残っていくための奮闘を綴った記録だ。

ルール:①自分で考え、自分で行動する。

    ②他人任せにしない。

    ③毎日更新する。

第百四十二回「それでも出版社が「生き残る」としたら」

Apple万歳のオナニー記事

http://jp.techcrunch.com/archives/20100128top-10-reasons-ipad-kindle/

が出ている中で面白いブログを発見。

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/post-9fd2.html

「出版責任」は誰がとる

この考えはまるで頭の中になかった。

自分がいかに本のことを表面上しか考えていなかったか痛感
させられた。

作品を発表することで利益を得る人もいれば、不利益をかぶる人もいるわけである。

日本は言論の自由憲法で保障されているが、多くの場合それがタテマエに過ぎないことは、本を書いて出版したことのある人ならおわかりかと思います。たとえば普通に出版社が介在する本の場合、版元の編集者が、本の内容にうるさく口を出してきますが、これは、

(1) より売れる本にするため。

(2) 内容に出版社としての責任をとるため(出版責任を著者と分担する)。

という、主にふたつの理由で、そうしてくるわけです。特に重要なのが(2)でして、校正・校閲を含めた内容のクオリティ管理だけではなく、その内容に対するクレーム対応(著作権侵害、猥褻関係、名誉毀損その他)などのリスク管理も入ってきます。

つまり『電子出版の時代になっても、出版責任の代行業としての出版社は生き残るのではないか』
竹熊健太郎さんのブログより抜粋)

リスクマネジメントとしての出版責任の代行業を出版社が行う。

成程、これは出版社の新しい生き残りの形だ。

これに連なる問題としては

①どの程度のリスクになるかの予想

②①を踏まえてのリスクに対しての値段の付け方

③いかに手軽に使えるか

があげられると思うのだが

まず①としては差別表現を極力無くせ、ということになるのだろうが、これは経験のない素人では手が出ない。まさしく出版のプロの出番となるだろう。

②が難しい。新たな市場となるので詳しい値段の付け方が必要になるのだが、書籍のジャンルは滅茶幅広い。
これはもう一律いくら、というような対応しかないだろう。

③も大事だ。電子書籍化のメリットの一つであるスピードの速さが失われる可能性が高い。

以上三つの問題を踏まえ、私は結論としてこの商売は必要だと考える。

元々、出版社、編集者がいらなくなるとは考えていなかったが、出版責任代行業として更に必要になるのではないか(まあ、あくまで百万部だの数が売れて初めて浮かび上がる問題だろうが、普段は考える必要はあるまい)

まとめ:この業種が出来たとして、どこまで責任を持つのかは未知数なんだがね。